2020.07.17 09:45天に落ちる。手が、届くと思った。ぽーんと天に投げ出されて、ぐるりと視界が回る。手を伸ばしたキミのなんだか必死な顔が見えた気がして。ボクの名前を呼ぶ声が聞こえた気がして。でも。蒼。見上げた視界いっぱいの天穹に、ボクは魅入ることしかできなかった。
2020.07.14 15:15昨日と今日と明日。昨日の自分は天才でも、今日の自分は馬鹿かもしれない。今日の自分は平凡でも、明日の自分はすごいやつかもしれない。明日のことは明日の自分に任せて、私は今日を精一杯生きる。毎日生まれ直してるみたいなもんだよ。決定権を持ってるのは今日の自分。でも。それを今決めるのか、それとも明日の自分に任せるのか。それだって、選択肢のひとつだよ。明日の自分はもしかしたら、とんでもない解決策を握ってるかもしれないんだから!
2020.06.13 07:30放課後。夕暮れの校舎。オレンジのひかり。遠くから運動部の声。吹奏楽部が練習してる。少なくなった人の気配。楽しそうな誰かの声。西日が目に眩しい。さよならの声。ばいばーい。放課後のチャイム。ふわりとカーテン。差し込むオレンジ。ふぁっとあくびをひとつ。机に頬をぺたり。あとすこしだけ。ゆるりと、目を閉じた。
2020.06.13 05:00雨の日。ぽつぽつ聞こえる雨の音。雫が落ちる。ぽちゃり。雨の匂いがする。空はきっと鉛色。紫陽花のむらさきが映えるような。灰色なのに、でもぜんぜん無機質じゃない。深呼吸。雨の匂い、土の匂い。命の香り。目を開ける。青。きらきら輝く雨。天気雨、狐の嫁入り。雲なんてないのに、いったいどこから降ってるの?もしかしたらほんとに、お狐さまがお嫁にいったのかも。なんて。虹は見えるかなぁ。ここからは見えないけど、見えた誰かも...
2020.06.08 12:00わかんないけど!人生ってベルトコンベアみたいなもの。たぶん。もしくは動く歩道?何かをしても何もしなくても、結局終わりに向かってる。するかしないか何をするかどう生きるか。するを選んだ私もいれば、しないを選んだ私もいる。たぶん。わかんないけど!そうだった方が夢があるでしょ!前世があるなら来世だってあるかもしれないけどさ。今ここにいるのは私なんだよね。
2020.06.05 13:30ねこのはなし。あの子が鳴いた。にゃあって。みどりの目をとろりと細めて。宝石みたいな、みどりの眼。しあわせ、だったかなぁあたしが幸せをもらったから、あの子も。幸せであったらいい。あの子が鳴いた。満足そうに。しあわせな夢を、見ていた。